一昨日11月24日(火)に平成天皇のお誕生日を祝って、在インドネシア日本大使館主催のレセプションが行われた。
でも、天皇誕生日は12月23日。。。招待状には確かに「天皇誕生日を記念して、日本全権大使夫妻がご招待うんぬん」と書いてある。
インドネシアの場合、このような公式のパーティーでは男性のドレスコードは決まっており、スーツかバティック(バティックはフォーマルと見做される)である。女性はTPOをわきまえておれば、特に指定はない。
私は滅多にこのような場に出ることはないのだが、今回は「ひまわり会」という、インドネシア人と結婚している日本人女性の会宛に初めて招待状が届いたので、それに便乗させてもらった。
「ひまわり会」は、12年前に有志で結成された会で、現在、ジャカルタ及びその近郊で200人近くの会員がいる。
会員資格は、日本人女性でインドネシア人と結婚しているというのが原則。
20代後半から80代の高齢の方まで幅広い年齢層の会員がいるが、50代以上の方の殆どは結婚と同時に日本国籍を捨て、インドネシア国籍に変えている。(インドネシア国は二重国籍を認めないため)
反対に、20-40代の会員は国籍を変えず(日本のまま)、インドネシアの滞在ビザを取得している人達が殆どである。
活動としては月一回の会報誌発行、年一回の会合、その他に、「遠くの親戚より近くの他人」とばかりに地区別の会員の集まりがあったり、「一人っ子の会(日本に兄弟姉妹の居ない人達)」や、既にご主人に先立たれた方々の「ジャンダ(未亡人という意)の会」などが個別に存在している。
ジャンダの会はご主人に先立たれ、子供さんは既に独立され、金銭的にも余裕のある方が多いので、定期的にどなたかの家で会合を開いたり、一緒に国内&海外旅行されたり、とても楽しそうだ。
将来、私も仲間に入れてもらいたいと思っている?!
毎月一回発行される会報(この月は次女が描いた水森亜土のコピー絵を表紙に載せてもらった)
そもそも何故、ひまわり会が今回の天皇誕生日レセプションに招待されたかというと、先々月の日本領事館で行われた在外選挙の際に、ひまわり会の会員数名がアルバイトで領事館の案内係をしたところ、大変スムーズに選挙が実施され、それに感心された大使が特別にひまわり会に招待状を出すよう指示して下さったとの事。
今まで、ひまわり会の名前が公の席に出ることもなく、知名度も無かったが、在外選挙の数時間で現地に住む日本人女性の存在に気付かれ、大使館主催のパーティーに招待して下さるなんて、素晴らしい心配りをされる大使だと思う。
パーティー会場を見回したところ、招待客は二千人はいる様子。
各国の大使夫妻や、イ政府関係の方々、大手日系企業のトップの方々に混じって、ひまわり会からも私を含む5名が参加させて頂いた。
インターナショナルな雰囲気のパーティー
入り口で大使ご夫妻のお出迎えを受け、会場に入る。
飲み物が配られ、顔見知りと歓談していると、アンクルン(竹で作ったインドネシアの伝統楽器)の演奏が始まる。
曲はインドネシア人の来賓に敬意を表してか、「インドネシア・ラヤ(インドネシアの国歌)」である。
ステージには、インドネシアと日本の旗が掲げられている。
演奏が終わると、大使ご夫妻が登場され、大使のご挨拶が始まる。
インドネシア語と英語で交互にスピーチなさるのだが、その内容は少しづつ違っている。
インドネシア語ではインドネシア人に受ける内容を、英語では日本人とそれ以外の国の方々に訴える内容でスピーチなされ、ここでも大使の気配りが感じられた。
最後に、インドネシア語で俳句(インドネシアにも俳句に似たものがある)を読まれ、インドネシア人から盛大な拍手が起こった。
スピーチ内では、平成天皇のお誕生日ではなく、「即位20周年、ご結婚50周年を記念して」と仰っていた。
毎回素晴らしいスピーチをなさる大使
パーティー会場では、インドネシアのセレブを何人か見かけた。
インドネシアのテレビ番組を殆ど見ない私でも知っているインドネシア版「クイズミリオネア」の司会者・・・でも、今は国会議員とか、前外務大臣とか、ナショナルゴーベル(松下電器インドネシア)の社長さんとか。。。
その中に、Mr. ダルトン・タノナカという有名なTVキャスターが知り合いと一緒に居らしたので、紹介して頂いた。
タノナカさんはハワイ日系3世で、元CNNの報道キャスターで、NHKの英語ニュースにも昔出ていらしたとか。
今現在は、インドネシアのCNNと呼ばれるメトロTVの英語のニュース番組"Indonesia Now"に出ている。(NHK衛星放送のNHK's "Asia Crossroads で見ることができる)
現地の英字雑誌にもこのように大きく取り上げられている番組
そんな凄い経歴の方だが、とても気さくで楽しい方だった。
名刺を持っていらっしゃらないということで、私の名刺を見て「メールします」と仰ったが、果たしてくるだろうか・・・?